「相手の目線に立って」って言うけど、 難しいよね。
相手に自分の考えや気持ちを伝えたいのに、
うまく伝わらないこと、ありますよね。
人それぞれ経験や思いが違って、
理解してもらえないことも多い。
「相手の目線に立って」って言うけど、
難しいよね。
なぜ難しいかというと、
相手が何をどこまで理解しているかがわからないもの。
例えば、同じ日本語なのに、
地方に行くと言葉がわかりにくい経験は誰にもあるでしょ。
それが世界となると、
アフリカの奥地に行って、
日本語で話したとしたら、理解できる人がいるだろうか。
私たちは、小さな子には、小さな子が理解できるように
話をかみ砕いて話す。
誰も世界的な研究論文をそのままでは話さない。
雄弁な人は、必要なことだけを話す。
必要なこと以外はまったく話さない。
相手が消化不良を起こしてしまうから。
必要な話でも、相手が消化不良を起こさないように
かみ砕いて与える。
「相手の目線に立って」とはこういうことかもしれないね。
理解できそうにないなら、話す時ではないかもしれない。
相手があとで考えることができるように、
一つだけの言葉を投げかけるだけで十分なこともあります。
人は自分が経験しなければ、理解できない感情や理屈があるものです。
それまでは、上辺だけの言葉でしか返すことができない。
自分の考えに固執しなければ、
時は多くの宝となる知識や知恵を生み出してくれます。
これが私の思いです。